骨の健康と骨粗鬆症

  • HOME > 
  • 骨の健康と骨粗鬆症

骨の健康

骨を守り、健康寿命を延ばしましょう

長寿社会を迎えている日本において、寝たきりを防ぎ、元気で長生きの人生を送る秘訣は「骨の健康」にあると考えられています。

ホルモンの自然な加齢変化やご高齢の方に多く見られるホルモン異常は、骨粗鬆症を招く要因の1つです。

そのため、住民健診などの機会を通じて(万が一にも骨折をされる、その前に)骨粗鬆症の発症リスクを早期発見できるよう、当院では骨粗鬆症の正確な診断に必須となる診療設備を整えています。

骨粗鬆症はご高齢の方に多いイメージをもたれますが、実は日本人の多くに共通した食習慣(骨を強くするビタミンの不足など)を背景に、比較的若い方々においても起こる病気です。

健診などを契機に骨粗鬆症の可能性が指摘される機会も増えています。老若男女と問わず、元気で活発な生活には「健康な骨」が大事、そんな考えを大切にして参ります。

骨粗鬆症が起きる仕組み
骨粗鬆症とは

骨に穴があいてスカスカの状態になる骨粗鬆症|仙台の木町通クリニック骨粗鬆症とは、まるで骨に穴があいた様に、脆くスカスカな状態になって仕舞うご病気です。

古くなった骨が新しくなるための「新陳代謝」は、日々、全身の骨で行われています。凡そ5〜7年ほどで、すべての骨が入れ替わるといわれています。

本来であれば硬くて丈夫な骨がスカスカになってしまうのは、この骨代謝サイクルの乱れが原因です。つまり、何らかの要因によって、古い骨が吸収されるスピードに、新しい骨が作られるスピードが追いつかなくなってしまうのです。

通常、この骨代謝は少しずつ進行するため、もちろん見た目では何が起こっているのか分かりません。また、自覚できる変化や症状も当初は現れないため、知らないうちに、骨の健康が損なわれ、骨粗鬆症の状態へ近づいて仕舞うことがよく起こります。

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症を自覚するきっかけとなる「骨折」

骨粗鬆症|仙台で内分泌代謝内科は木町通クリニック骨がもろくなり始めても、最初のうちは、特に分かりやすい症状はみられません。そのため、骨粗鬆症自体の症状は「ない」といえます。

ある日に突然、骨粗鬆症を自覚するきっかけとなるのが、骨折です。骨がスカスカになっていることで、健康であれば何でもないはずのごく小さな衝撃がきっかけで、骨折してしまうことがあります。

たとえば、ちょっとつまずいて転んでしまったり、よろけて手をついた際に骨折してしまったりするケースです。中には、咳やくしゃみ、深呼吸で骨折してしまう方もいらっしゃいます。

このように、骨の強度が低下したことによって、ごく小さなきっかけでも起きてしまう骨折を「脆弱性(ぜいじゃくせい)骨折」と呼びます。

骨粗鬆症が疑われる3つの気づき

子供のころは身長を定期的に測定するものですが、大人になると身長を測る機会はぐっと減ってしまいます。

痛い骨折を予防して、骨粗鬆症かもしれないと気が付くために、50-60歳代からは、身長を測る機会を設けて参りましょう。

1:若い頃に比べて、身長が縮む

もろくなった骨がいつの間にか潰れるように骨折する圧迫骨折があげられます。背骨の骨が潰れても強い痛みがなく、知らないうちに、身長が縮んでしまいます。

2:腰が曲がる

骨の前側で圧迫骨折が起こりやすい特徴があります。複数の骨の前側が潰れてしまうことで、腰が曲がることもあります。

3:息苦しさ、胸やけ

姿勢や体型の変化によって、内臓が圧迫されることがあります。そのため、息苦しさや胸やけなどの不快な症状がでたり、心肺機能が衰えたりすることもあります。

骨粗鬆症の種類と原因

骨粗鬆症は大きく分けて、「原発性骨粗鬆症」と「続発性骨粗鬆症」の2つに分類されます。

1:他の病気などがなくて起こる原発性骨粗鬆症

特に原因となる特別なご病気はなく起こる骨粗鬆症です。自然な加齢や女性におけるホルモンの低下などが主な原因となります。そのほかの原因として、遺伝的要因や生活習慣などが考えられています。

2:他のご病気の影響やお薬の影響によって生じる、続発性骨粗鬆症

脆弱性骨折や骨粗鬆症の原因となるご病気としては、内分泌(ホルモン)の影響があげられます。骨の健康に関わる、様々なホルモンやビタミンの過剰や不足が影響します。

特に、一定のご年齢以上になられますと、副甲状腺ホルモンの過剰(原発性副甲状腺機能亢進症)による骨粗鬆症がよく認められるようになります。

ほかにも、生活習慣病(糖尿病や慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患など)も、骨粗鬆症を来たしやすくする原因としてよく知られています。

骨粗鬆症の検査と診断

まずは、身長測定と問診から始めましょう

現在の身長を測定し、以前の身長と比べてみましょう。

骨粗鬆症の診断では、さまざまな検査を実施します。検査をする前に、お体の状態や病気の進行具合、骨粗鬆症の危険因子など、問診によって基本的な情報を確認していきます。

そのほかにも、

  • 近親者(両親や兄弟、祖父母など)の骨折歴
  • 日々の食事や運動
  • 飲酒・喫煙

など、生活習慣を確認します。

これらは、骨粗鬆症の進行を左右するとても大切な情報です。

骨密度検査

骨粗鬆症の有無、ご病状を確かめるために行われる検査です。骨に含まれるカルシウムを骨塩量の指標として計測します。主な検査は、骨の形状を観察するレントゲン検査と骨密度検査です。

骨密度検査は、いくつかの検査方法があります。当院では測定精度が高く、かつ、短時間で測定ができるDEXA法と呼ばれる方法を採用しております。

DEXA法は、強さの違う2種類のX線を照射して、それぞれの透過率から骨の組成を計測します。腰椎と大腿骨の2ヶ所で撮影を行います。

1ヶ所の撮影に要するお時間は約1分、検査全体でも、約10分と短時間であり、速やかに、現在の骨の「健康状態」を知ることができます。

▷X線骨密度測定装置 ALPHYS-LF

骨粗鬆症治療の目的と種類

痛い骨折や寝たきりを未然に防ぐために

骨粗鬆症の治療の目的は、なによりも、痛い骨折や寝たきりを未然に防ぎ、そして、患者さんの生活の質を守ることです。

そのためには、必要な治療によって骨密度の改善を目指すとともに、将来に亘って骨折の予防を図って参りましょう。

TOPへ戻る
事前予約 事前予約 TEL:022-343-0813 TEL.022-343-0813